交通事故③ 入院1日目

こんばんは。コタツで暖を取りながらMacに向かう風呂上がりの中年です。

コタツってさいこう・・・

この冬、何度お前に飲み込まれたことか・・・

いつまでお前に溺れたいぜ・・・(G.Wまで引っ張るか・・・)

とコタツに愛を囁きながら、書いていきます!

と、その前に、今日は復職に向けて、修理が終わった愛チャリを取りに、電車で会社に行ってきました。

愛チャリのキャサリンは、ずっとわたしを待っていてくれました・・・

上司に挨拶して、驚かれて、よく戻ってきてくれた!と歓迎してくれました。

(もしかしてクビになっちゃうかも?って思っていたけども、人出不足の業界なので助かった)

キャサリンは荷台の左右に残ったキズはそのままでしたが、電動のスイッチやサイドのパーツなど、かなりの部分が新品になっていました。

「いや〜結構いろんなとこ、交換したみたいですよ。

修理代10万くらいしてましたから!

ヒッ!それはもう新しいの買っちゃった方がやすかったのでは???

でもキャサリン、あなたには替えられない・・・

(大丈夫よ、相手の保険会社が支払ってくれるから・・・)

事故現場から自転車を回収してくれた姉の話だと「まあちょっと歪んでるけど乗れなくはない感じ〜」という話でしたが、やはりアから始まる割とデカイ車に当られた訳ですから、ダメージが半端なかったんでしょうね・・・。

当たった瞬間、結構でっかい音しましたから。

でも、自転車があったから、直接身体に受けるダメージは軽減されたのだと思います。

ありがとう、キャサリン・・・。

さて、いろいろ新しくなったキャサリンに乗り、挨拶して走り出したらなんか変な音する・・・

嫌だな、これ・・・でも乗っているうちになんとかなるかな・・・

と思いつつ、亀の甲より年の功、こういう時はめんどくさがると、あとでもっと面倒なことになる・・・と分かっているので、引き返して見てもらったら、

「ああこれ、前輪歪んでますわ!修理ですね!なんで後輪換えたのに、前輪換えなかったんだろう」

とキャサリンは再び修理に出されることになり、今日は一緒に帰れませんでした。

代わりの自転車(おそらくディラン)に乗って、スイスイと帰りましたが、いや〜電動自転車って素晴らしいですね!

仕事復帰に一抹の不安と働きたくない気持ちを抱いていたわたしですが、ディランに乗って自分の好きなところに行ける解放感、仕事に対するやる気が出てきて、そのあとのリハビリも自転車で行ってしまいましたとさ。

キャサリン、いつまでも君を待っているよ!

さて入院2日目。

車に跳ねられてからコンコンと眠って起きたのが、アレです、食事の前のお茶とおしぼりの配布の方が来てくれた時間。

入院したことのある方はご存知だと思いますが、病院の三度の食事の前には「お茶とおしぼり」が配布されます。

今回、アツアツのほうじ茶が各自のコップに配られ、しばらくたってから来る食事と一緒に飲むのにはちょうどいい熱さになっていることを学習しました。

アレが来るのは結構早くて、8時の朝食の前の7時半くらい。

「よく寝たな・・・」

と思いつつも、目が覚めた瞬間、ここは病院のベッドの上で、まさに早くもタイトル回収

「これが夢ならよかったのに・・・」と思いました。

頭、切れてるし。足、腫れてるし。

そして左半身が痛い。肩も腕も腰も太腿も、左が痛い。

これは新たな痛み・・・アレですか、歳とると、筋肉痛が二日目に来る、とかいうやつ・・・

じゃなくて!!!痛いの、車に当たった方!車に当たった左半身が痛いの!

昨日は痛くなかったのに、今日は痛い〜!

なんかここから毎日、違う痛みや傷が出てくる毎日になるんですよ。

鎮痛剤はずっと食後に処方されて飲んでいるんですが。

あと頭からなんか出てる・・・と思って枕を見たら、

「ヒィッ!血がア!」

そりゃ血も出ますがな・・・

最初の救急室でぎゅうぎゅう押されたタンコブですが、まだぷくう・・・と居座っていまして。のちの回診で「タンコブは血腫を出していた方が治りが早いんですよ」と聞きましたのでまあぎゅうぎゅうされて良かったのですが。

あと痛いの、首。

ガンっと当たって左へ行って、しなって右に行って、多分道路にぶち当たった頭部を支えていた首がむち打ち。

交通事故につきものの、アレです。むち打ち。って言うと女王様みたいだな・・・っていつも思ってた・・・。いや、わたしは経験ないですよ?

テンピュール、みたいな首のカーブに沿った枕で首を支えてもらいたい・・・

でも後頭部切れてるから当たると痛い・・・そのジレンマ。

バスタオルを畳んで入れて、首を支えるベストはポジションを探る。

朝食が来たので身体を起こして食べたいのだが、支えがないと座っていられないからベッドをギャッチアップしていく。相当起こしましたよ?でも届かないの、手が・・・。

もう不自然な姿勢で食べようとするけど、頭を動かすとめまいがぐるぐる魔法陣グルグル担っちゃって、気持ち悪いから食べられないよう・・・

あたたかいお味噌汁の、美味しかったこと・・・

要するに、あまり食べられる状態ではなかったです。

あ〜このヨレヨレ具合、産後だ。

わたし、お産だいぶ時間がかかりまして、最後「これ体力もつかな?」と、ベッドの柵を握った手が痺れてきて、命の危険を感じたのです。まあなんとか子どもをひねり出したんですが、もうボロボロ、生まれた川を目指して卵を産んだ鮭か?ってくらいボロボロ。

あんな感じでしたね。

でもわたしの傍には、目を離したら死ぬ、自分の体液(母乳)オンリーでしばらく命をつなぐしかない生き物、つまり赤ちゃんがいないだけ勝算は・・・ある・・・!

しかし痛い。

自分でやらかすだろう力以上のでかい力が加わった感、すごい。

同じ時期にTwitterで「クラウンに跳ねられた若い二児のママ」のアカウントを発見したんですが、多分わたしより遥かに重傷だろうその方が呟いていた

「生きてる、でも死にたい」

っていうこの気持ち。

「車に跳ねられた。でも幸い生きてる。生きてるから、多分また子どもにも会える、回復する。でも元の状態に戻るまで、この傷が癒えるまでずっと痛い。そして元に戻るかなんて分からない、今の自分がどういう状態なのかも分からない、知りたい、でも怖い、多分元に戻るまですごく大変、リハビリもしないといけない、きっとつらい。痛い、すごく痛い、生きてる、でもこれからきっとすごく大変、死にたい」

という気持ち。

めっちゃ分かる!の気持ちを込めてつけた渾身のふぁぼ⭐️

あの時、一口水を飲んでいけば、スマホをいつものようにカゴの中にしまってから横断歩道を渡ればよかった。

でも時は戻らないし、この切れた頭と腫れた足は戻らない。ここから治していくしかない、時間はかかるしたくさん迷惑かける。

仕方ない。

トイレさえも自分一人で行けないのだ。

お向かいのわたしの母くらいの女性は、頻繁にトイレに行きたがるので、朝食が来る直前にナースコールを押して「食べてからじゃダメかな」と言われていたりしてるのを見て、

「なるべく、お忙しいナースさんの妨げにならないようにしなくては」

と思い、膀胱をなだめつつ、タイミングを測ってお願いしたり。

すぐ横にあるサイドボードの上にある薬や水を取るのに、手を伸ばし体勢が変わり頭部が動くと猛烈なめまいが来るので、一苦労だ。

もう、生きることが大変。

裂傷から流れ出た血は、ナースさんが最初の処置室で横になったまま軽くシャンプーをして洗い流してくれたのだけど、まだ髪から血の匂いがしてゴワゴワしてる。

入浴なんてできるはずないし、下着も替えることも出来ない。

頭にぐるぐる巻かれた包帯は、耳もかぶっていて音も聴こえにくい。

アイシングしてもらっている腫れた足首は、動くと氷嚢がずれてしまうのであまりその用を足していない。

あああ、もういやだ〜。

なんであの人、もう少し注意してくれなかったんだろう?

なんで徐行もしないで交差点に侵入してきたんだろう?

結局、そこに行き着く。

でも、あの時、わたしの周りに人がいた。

左後ろにもいたし、前から横断歩道を渡り始めた人もいた。

でも当たったのは自転車に乗ったわたしだった。

自転車があったから、軽症で済んだのかもしれない。

歩行者だったらもっと重傷になったかもしれない。

自転車に乗っていたわたしで良かったな。

そう思ってまた眠る。

痛みが特につらかった2日間、見る夢全て、とても楽しくて、あまり見ないような素敵な世界の夢だった。

夢から覚めて、「良い夢見た〜」と思う夢だった。

空を飛ぶ夢、美しい異世界を旅する夢、素敵な家に住んでいる夢、そして亡くなった両親が出てくる夢。

ああ、今日も楽しかった・・・こんな楽しい夢、毎日見れて本当に楽しみ・・・などと思っていた。

これはもしかして、現実の痛みから目を逸らすために、脳が見せてた夢なんじゃないか?と思いました。

それならば、人間て、よくできてる。

伊吹 について

いつもどこかが痛い人生。 なので目が覚めるたびに「あれ?夢かな?」って思ってる毎日。 帰ってきたヅカオタ。 いつも心に煉獄さん。 反抗期の子どもがひとり。つらい。 2008年からのブログ→https://blog.goo.ne.jp/ritsuko-11
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